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2009年4月 8日 (水)

オフショア開発が失敗する理由

「標準テキスト オフショア プロジェクトマネジメント【SE編】」
幸地 司、霜田寛之 著、北島義弘、倉田克徳 監修 技術評論社

まだ目次しか見ていないのに薦めるのもどうかと思うが、逆にいえば、目次を見るだけでも価値がある。

オフショア開発を行うにあたってどれだけの事項を考慮しなければならないか、目次を見ているだけでもうんざりする :-) が、逆にいえばこれらの事項はすべて無視できないものなのだろう。

実際、自分は開発にかかわっていないオフショア開発されたアプリケーションに対するバグ対応を行ったことがある。原因がわかってみれば、入力用のファイルの拡張子の異常系処理が不十分だったということで「もしインターネット上にサービスとして出していたらすぐにつぶれるぞ、ぶゎっかやろ~」と文句を言いながら、やりとりの一部を見せてもらったのだが、オフショア先の人が日本語で説明してくれているのだが、肝心の仕様の部分がよくわからない状態だった。これはなかなか実際にコントロールするのは大変だと思ったものだ。

要するに、詳細仕様をもれなく詰めてお互いに認識が合っているか確認するだけでも大きなコストがかかるということである。オフショア開発の目的がコスト削減にあるのなら、オフショア開発を採用するかどうかから、もう一度いちから見直すべきではないか。

もっとも、本当はオフショアだから問題なのではなくて、国内だけの開発でも、たまたまうまくいっていたか、あるいはやっぱり問題が起きていたということにすぎないのではないかとも思うが・・・

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コメント

こんにちは、著者の幸地司と申します。
拙著をご紹介下さり、誠にありがとうございます。

オフショア先の外国人の文句を並べたらキリがありません。品質意識の甘さ、過剰な自己中心主義、経営&マネジメント不在、技術偏重によるサービス品質の低下・・・。

でも拙著では、上記をオフショア委託先の「欠点」ではなく、単なる「違い」として捉えるべきだと主張します。参考になれば幸いです。オフショア開発への取り組みをきっかけに、国内だけの開発にもよい影響が生じると嬉しいです。

投稿: 幸地司 | 2009年4月10日 (金) 09時56分

著者の方からコメント頂けるとは恐縮です。

私の記事の意図も、オフショア先を批判する前に、自分(たち)は仕様伝達など必要なことをキチンと行えているのか?を問い直すべきだという点にあります。

せめて、失敗から学ぶことができれば、と思っています。

投稿: JRくん | 2009年4月11日 (土) 19時20分

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