「高度なIT人材」とは?
「高度IT人材育成への提言 国際競争力への復権に向けて」
山下 徹 編著、NHK出版
買ってから1年くらい読まずに放置していたのですが、時間ができたのでざっと読んでみた。
日本における問題提起に始まり、諸外国の人材育成の状況や、日本の大学等で始められている人材育成カリキュラムなどに触れられている。
さて、そもそも「高度なIT人材」とはどんな人材か。この本の中ではいろいろに述べられているようでよく咀嚼できてないのだが、どうも、現場の経験とマネジメントなどのスキルの両方を有し、多方面の学際的な知識も有し、さらに自ら学びスキルアップしていく。というようなイメージのようだ。
本書のような内容がまとめられていること自体なかなか驚異的なことでもあるし、経験やスキルの必要性については常々感じるところもある。しかし・・・・
そんな便利な人いないよ~
また、「はじめに」で、「このiPodの成功こそが、国際競争力にソフトウェアが与える影響を示す象徴的な出来事だと受け止めています。」とあるが、これと求めている人材像との間にも、ずいぶんとギャップがあるように感じられる。
iPodの機能を実現するための要素技術自体は、当時としてもそれほど大それたものではなかったと思う。ただ、HDDを搭載しながら価格を低く抑えて、買ってみたい、使ってみたいと思わせる機能とユーザーインターフェースのパッケージング、そういったものは日本人は苦手なのかもしれないが・・・
要するに、いち企業の利益のために「育成させられる」としたら、たまったものではない。
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